【小学校の先生必見!】授業改善とは?ポイントと具体的な方法を解説!

こんにちは。小学校の先生方、日々の授業で子供たちの力を最大限に引き出すために、どのような工夫をされていますか?

学習指導要領でも重視されている「授業改善」は、そのための重要なキーワードです。

しかし、具体的にどのようなことを指すのか、イメージがつかないという先生方もいるのではないでしょうか。

また、授業改善の取り組みの中で、「活動あって学びなし」という批判を耳にすることがあります。

確かに、活動を取り入れることが即座に子供たちの学びにつながるわけではありません。

大切なのは、活動の目的を明確にし、子供たちの学びに結びつけることです。

本記事では、授業改善とは何か、そのポイントと具体的な方法について、実例を交えながらわかりやすく説明します。

あわせて、「活動あって学びなし」という批判に対応するための視点も提示します。

授業改善に取り組むことで、子供たちにつけたい力を効果的に育成することができます。

ぜひ最後までご覧ください。

目次

授業改善とは?

授業改善とは、子供たちの主体的・対話的で深い学びを実現するために教師が授業の内容や方法を工夫し、改善していくことです。

例えば、算数の授業で「立式」を教える際に、問題文を読んで式を立てるだけでなく、子供たちに式の意味を説明させたり、友達の考えを聞いて自分の式の見直しをさせたりするなど、思考を深める活動を取り入れることが授業改善の一例と言えます。

ただし、こうした活動を取り入れる際には、活動の目的を明確にし、子供たちの学びに確実につなげていくことが肝要です。

では、授業改善のポイントには何があるのでしょうか?

授業改善のポイント

1. 授業のゴールを明確にする
授業で子供たちに何を学ばせたいのか、どんな力をつけさせたいのかを明確にしましょう。例えば、「植物の成長に必要な条件について理解する」というゴールを設定し、そのゴールに向けて授業を構成します。活動を設定する際にも、このゴールとの関連を意識することが大切です。

2. 子供たちの興味・関心を高める
子供たちが主体的に学ぼうとする意欲を引き出すような導入を工夫しましょう。例えば、社会科で「町の人々の生活」について学ぶ際に、実際に町を探検する活動を取り入れることで、子供たちの興味を惹きつけることができます。ただし、探検だけで終わるのではなく、探検で得た気付きを学習につなげる活動を設定することが重要です

3. 対話的な活動を取り入れる
子供同士の対話や先生との対話を通して、多様な考えに触れ、思考を深められるようにしましょう。例えば、国語科で物語文を読む際に、グループで登場人物の心情について話し合う活動を取り入れると、多角的な視点から考えを深めることができます。ただし、話し合いが表面的なものにならないよう、話し合いの観点を示したり、適宜助言をしたりすることが必要です。

4. 習得した知識を活用する場面を設ける
知識を単に覚えるだけでなく、それを問題解決に活用したり、他の知識と関連付けたりする経験が深い学びにつながります。例えば、理科で学習した「てこの規則性」を、遊具づくりに活用する活動を設けると、知識の定着が図れます。その際、子供たちが自分の力で考え、試行錯誤できるよう、適度な難易度の課題を設定することが肝心です。

5. 子供の学びの過程を見取る
つまずきはないか、理解が深まっているかなど、子供たちの学習状況をしっかり見取り、適切な支援を行いましょう。例えば、ノートやワークシートの記述、発言内容などから、一人一人の理解度を把握し、つまずいている子供には個別の声かけをするなどの支援が大切です。活動中の子供たちの様子を丁寧に見取ることで、活動と学びのつながりを確認することができます。

6. 振り返りを大切にする
授業の終わりには振り返りの時間を設け、子供たちが自分の学びを自覚できるようにしましょう。例えば、「今日の授業で新しく分かったこと」「もっと知りたいこと」などを書かせ、自身の学びを振り返らせることが効果的です。振り返りの中で、活動を通して得た気付きや学びを言語化させることで、活動の意味づけがなされ、学びが確かなものになります。

授業改善を進めるコツ

授業改善のポイントを踏まえた上で、実際にどのように進めていけばよいでしょうか。

ポイントは、活動と学びの関連を意識しながら、子供たちの反応を見ながら柔軟に指導方法を工夫していくことです。

「この活動を通して、子供たちはこんな力が付くだろう」という想定と、実際の子供たちの学習状況を照らし合わせながら、授業改善を進めていきましょう。

例えば、「対話的な活動を取り入れたら、自分の考えを深められるようになるだろう」と想定していたものの、うまく話し合いが進まない場合には、話し合いの観点を示したり、話し合いのモデルを示したりするなど、臨機応変に手立てを講じることが大切です。

また、授業研究会などで同僚の先生方と授業について話し合う機会を持つことも効果的です。

多様な視点からアイデアを出し合うことで、活動と学びをつなぐ新たな手立てが見えてくるでしょう。例えば、低学年の先生と高学年の先生が協力し、発達段階に応じた活動の在り方を検討するなど、学年の枠を超えた協働が、より効果的な授業改善につながります。

授業改善は教師の大切な役割!

授業改善に取り組むことは、先生方にとって大変重要な役割です。

それは、授業が子供たちの学びの場であり、授業の質が子供たちの資質・能力の育成に直結するからです。先生方が一人一人の子供のことを考え、指導方法を学び合いながら改善し続けることが、子供たちの確かな学力を支えることになるのです。

「活動あって学びなし」という批判に負けることなく、活動と学びをつなぐ創意工夫を重ねていくことが大切です。子供たちの未来を拓くのは、先生方の授業力にほかなりません。ぜひ、授業改善への意欲を持ち、前向きに取り組んでいただきたいと思います。一人一人の子供たちに必要な力を育むために、今日から授業改善にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

参考資料

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この記事を書いた人

福岡の小学校教員 8年目 / 社会科の授業にICTを活用 / GEG Chikuhoリーダー /初心者向けICT研修講師/ 福岡社会科教育実践学会・日本教育工学会所属 / WordPressでICT活用術を発信 / 動画編集・デザイン・Web記事作成・論文執筆・楽曲制作も

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