「作文の文量が足りない…」「どう書けば良いかわからない…」
そんな悩みを持つ人は多いのではないでしょうか?
本記事では、作文や感想文を書くときに使える、文章を豊かにする8つのテクニックをご紹介します。
はじめに:なぜ文量が足りなくなるのか
作文や感想文で文量が足りなくなる主な理由として、以下が挙げられます:
- 具体的な描写ができていない
- 感想だけで終わってしまう
- エピソードの掘り下げが浅い
- 心情表現が単調
では、これらの課題を解決する具体的な方法を見ていきましょう。
1. 感覚的な表現を具体的な描写に変える
「楽しかった」「うれしかった」だけで終わらせていませんか?具体的にどう楽しかったのかを書いてみましょう。
改善例
変更前:
体育祭はとても楽しかった。
変更後:
友達と声を合わせて応援し、汗が滴るほど熱くなった体育祭のafternoon。青空の下、私たちの声は校庭いっぱいに響き渡りました。
2. 5W1Hで掘り下げる
出来事を書くときは、以下の要素を意識することで、自然と文章が膨らんでいきます:
- When(いつ)
- Where(どこで)
- Who(誰と)
- What(何を)
- Why(なぜ)
- How(どのように)
改善例
変更前:
係活動が大変だった。
変更後:
体育委員として、10月の体育祭2週間前から、昼休みを使って1年生の応援練習を指導しました。最初は恥ずかしがっていた1年生が、少しずつ声を出せるようになり、本番では学年一体となって応援できた時の喜びは忘れられません。
3. 心情の変化を時系列で描く
出来事の前後で、あなたの気持ちはどう変化したでしょうか?時系列で整理してみましょう。
- Before:不安や戸惑いの気持ち
- During:努力している時の気持ち
- After:達成感や新しい発見
4. 比喩表現を取り入れる
抽象的な気持ちを、具体的なものに例えてみましょう。
改善例
緊張した心は固く閉じた蕾のようでしたが、仲間との活動を重ねるうちに、少しずつ花開いていきました。
5. 会話シーンを入れる
その時交わされた会話を入れることで、場面がより生き生きとしてきます。
「大丈夫、みんなで頑張ろう」
先輩の優しい言葉に、凍っていた心が溶けていくのを感じました。
6. 五感を使った表現を加える
その場面で感じたことを、五感で表現してみましょう:
- 視覚:「真っ青な空に響く応援の声」
- 聴覚:「体育館に響き渡る拍手の音」
- 触覚:「朝練で感じる冷たい空気」
- 嗅覚:「新しい体操着のにおい」
- 味覚:「勝利の後の甘いジュースの味」
7. 具体的な数字を入れる
数字を入れることで、より具体的でリアルな描写になります:
- 「約30人の仲間と」
- 「2週間かけて準備した」
- 「100回以上練習した」
8. 「なぜそう感じたのか」の理由を説明する
感想を書いたら、その理由も付け加えてみましょう。
改善例
変更前:
私は体育委員の活動が楽しかったです。
変更後:
私は体育委員の活動が楽しかったです。なぜなら、仲間と協力して1つの目標に向かって頑張れたからです。特に、放課後の練習では、みんなでアイデアを出し合い、より良い応援になるよう工夫を重ねました。
まとめ:明日から使える文章力アップのコツ
今回ご紹介した8つのテクニックは、すべてを一度に使う必要はありません。まずは1つの場面を選んで、気に入った方法を試してみましょう。
大切なのは、単に文字数を増やすことではありません。あなたの経験や気持ちを、より豊かに表現することです。
書き方のポイント
- 一つのエピソードから書き始める
- 書けた文章は友達や先生に読んでもらう
- 「それで?」「どんな気持ち?」と自分に問いかける
- 無理に言葉を飾らず、素直な気持ちを書く
よくある質問
Q. 文章を書くのに時間がかかりすぎます
A. 最初は時間がかかるのが普通です。繰り返し練習することで、徐々に書くスピードも上がっていきます。
Q. 適切な言葉が見つかりません
A. まずは思いついた言葉で書き、後から良い表現に直していく方法もあります。
本記事の方法を実践して、あなたらしい豊かな文章を書いていってくださいね。
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