【GEG Chikuho】第3回たがわ教育フェスに向けて:本当に教育を変えるために

先日、GEG Chikuhoのミニワークショップでたがわ教育フェスについての紹介を北先生にしていただきました。

その時のレポートをまとめています。
ぜひ先生方、ご参加ください。

目次

イベントの背景と目的

外﨑

北さん、たがわ教育フェスについて詳しく教えていただけますか?

北先生

はい。たがわ教育フェスは今年で3回目を迎えるイベントです。私が思いついたきっかけは、「教育って学校教育だけなんだっけ?」という疑問からでした。教育は学校だけでなく、地域全体で子供たちを育てていく営みだと考えています。また、大人自身も教育を通じて成長し続ける必要があると感じています。

なぜ「田川」で開催するのか

北先生

筑豊エリアは学力が低いと言われることが多いのですが、だからこそ「田川」と「教育」を結びつけることに意味があると考えました。田川で教育について考え、実践できれば、他の地域でも同じようなことができるはずです。

これまでの開催実績

北先生

第1回目は延べ60名ほどの参加がありました。第2回目はさらに講師の数を増やし、教育委員会の方や大学生にも登壇してもらい100名の参加となりました。学校教育だけでなく、民間企業や学生の視点も取り入れて、多角的に教育を考える機会になりました。

第3回の新たな試み

北先生

今年は「社会を変えるために何が必要か」を考え、実際に行動に移す第一歩としたいと思っています。具体的には、田川市の教育長を巻き込んで、私たちの考えを提言という形でまとめ、実際の教育施策に反映させていく試みを行います。

第3回のプログラム内容

北先生

まず、たがわPlannnersという高校生団体の活動を紹介します。次に、福岡女子商業高校の柴山翔太校長先生をお招きして、学校改革の取り組みについてお話しいただきます。その後、参加者でグループディスカッションを行います。テーマは「日本が目指すべき教育観」「学びを最大化する環境作り」「心理的に安全な教育の実現」「地域と学校の連携」の4つです。さらに、福岡県立大学の奥村准教授にもご登壇いただきます。

参加者の構成と課題

北先生

例年は学校関係者と民間の方が半々くらいだったのですが、今年は民間の方が65%、学校関係者が35%くらいになっています。実は、教員の参加がやや少ないのが現在の課題です。

ワークショップの流れ

北先生

まず、教育の理想と課題について話し合います。その後、その理想と課題を埋めるための具体的な解決方法を考えます。参加者は4人程度の小グループに分かれ、15分ごとにメンバーをローテーションしていきます。これにより、多様な意見を聞くことができます。

ワークショップを体験!

教育の課題と理想:参加者の意見

外﨑

教育現場には余白がないように感じます。先生方が常に何かに追われている印象があります。

井上先生

教育に対する理想が人によって違うことが課題だと感じています。例えば、部活動を重視したい人と学習指導を重視したい人がいて、そのバランスを取るのが難しいです。

北先生

確かに、誰にとっての理想なのか、という点は重要ですね。子どもたちのためを思っても、子どもによって望むことは違います。

課題解決のアイデア

外﨑

見通しを持って仕事をすることが大切だと思います。授業を見合ったり、一緒に何かを作り上げたりすることで関係性が深まり、課題解決につながるのではないでしょうか。

井上先生

考えが近い人から少しずつ輪を広げていくのが良いと思います。

外﨑

今でも校長会経由で各学校に向けて伝達はされていますが、どういう判断で投資をしているのか?が見える化され、もっと現場に伝わるといいなと思います。

井上先生

新しい取り組みを増やすだけでなく、既存の業務を減らす「引き算」をしてほしいです。

北先生

業務の可視化が必要かもしれませんね。誰がどのくらいの仕事を持っているのか、みんなが把握できていないのではないでしょうか。

おわりに

北先生

このイベントの醍醐味は、理想の教育や社会について語り合える仲間と出会え、濃密な時間を過ごせることです。さらに、今回はここで終わりではなく、ここから始まるんです。私たちの理想を現実にしていく可能性を秘めているんです。

外﨑

改めてお聞きします。今回のポイントとは?

北先生

教育長が直接意見を求めてくる機会があるという点です。非常に珍しいことです。それだけこのイベントが信頼され、価値あるものとして認められているということだと思います。

開催情報

北先生

田川教育フェスは9月28日、29日の2日間で開催されます。場所は「いいかねpalette」です。参加費は3500円で、食事代も含まれています。1日だけの参加や、途中参加・退出も可能です。ぜひ多くの方に参加していただき、一緒に教育について考え、行動していきたいと思います。

日時:9月28日(土)13時~29日(日)12時
※途中入室・退出可能
場所:いいかねPalette(田川市猪国2559)
料金:事前予約3,500円(当日4,000円) 夕食代含む
内容:選択講演:(①たがわ planners(田川の高校生団体) ②柴山 翔太さん(福岡女子商業高校校長))
   ディスカッション:(「日本が目指すべき教育とは?」「学びを最大化する環境づくりとは?」「心理的に安全な社会を実現するために」「地域・学校・企業・行政の役割と連携」)
   基調講演:「 シン・こどもまんなか社会について考える~学校・家庭・地域の役割とは何か~」(福岡県立大学・奥村准教授)
   グループワーク:「田川市教育長への提言」たがわの教育を変える。そのために、田川市長・教育長へ、教育とたがわの現状と変化のための提言をまとめます。

外﨑

普段から忙しい!大変!だと感じている先生方こそ、得られるものが大きいイベントだと思います。

公式LINEを作りましたので、何かご相談がありましたら、いつでもご連絡ください

お待ちしております。

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この記事を書いた人

福岡の小学校教員 8年目 / 社会科の授業にICTを活用 / GEG Chikuhoリーダー /初心者向けICT研修講師/ 福岡社会科教育実践学会・日本教育工学会所属 / WordPressでICT活用術を発信 / 動画編集・デザイン・Web記事作成・論文執筆・楽曲制作も

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