お疲れ様です。外﨑です。
今回のページに記載している内容は、私が研究構想を考える中で参考にした資料やメモです。
そのため、まだ確定しているものではございません。
ただ、どのようなことを参照しながら考えていったのかが伝わるかなと思います。
よかったら読んでみてください。
学習指導要領解説-総則編より
主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善の具体的な内容については,中央教育審議会答申において,以下の三つの視点に立った授業改善を行うことが示されている。教科等の特質を踏まえ,具体的な学習内容や児童の状況等に応じて,これらの視点の具体的な内容を手掛かりに,質の高い学びを実現し,学習内容を深く理解し,資質・能力を身に付け,生涯にわたって能動的(アクティブ)に学び続けるようにすることが求められている。
① 学ぶことに興味や関心を持ち,自己のキャリア形成の方向性と関連付けながら,見通しをもって粘り強く取り組み,自己の学習活動を振り返って次につなげる「主体的な学び」が実現できているかという視点。
② 子供同士の協働,教職員や地域の人との対話,先哲の考え方を手掛かりに考えること等を通じ,自己の考えを広げ深める「対話的な学び」が実現できているかという視点。
③ 習得・活用・探究という学びの過程の中で,各教科等の特質に応じた「見方・考え方」を働かせながら,知識を相互に関連付けてより深く理解したり,情報を精査して考えを形成したり,問題を見いだして解決策を考えたり,思いや考えを基に創造したりすることに向かう「深い学び」が実現できているかという視点。
見通しをもったり、学んだことを振り返って次に繋げる力をつけるためには、教師の手立てが重要だと考えています。
実態に合わせた振り返りの力を身につけさせたいですね!
学習指導要領解説-国語編より
〇主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善に関する配慮事項
主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善を進めるに当たり,特に「深い学び」の視点に関して,各教科等の学びの深まりの鍵となるのが「見方・考え方」である。
各教科等の特質に応じた物事を捉える視点や考え方である「見方・考え方」を,習得・活用・探究という学びの過程の中で働かせることを通じて,より質の高い深い学びにつなげることが重要である。
国語科は,様々な事物,経験,思い,考え等をどのように言葉で理解し,どのように言葉で表現するか,という言葉を通じた理解や表現及びそこで用いられる言葉そのものを学習対象としている。
言葉による見方・考え方を働かせるとは,児童が学習の中で,対象と言葉,言葉と言葉との関係を,言葉の意味,働き,使い方等に着目して捉えたり問い直したりして,言葉への自覚を高めることであると考えられる。
この「対象と言葉,言葉と言葉との関係を,言葉の意味,働き,使い方等に着目して捉えたり問い直したり」するとは,言葉で表される話や文章を,意味や働き,使い方などの言葉の様々な側面から総合的に思考・判断し,理解したり表現したりすること,また,その理解や表現について,改めて言葉に着目して吟味することを示したものと言える。
なお,このことは,話や文章を理解したり表現したりする際に必要となるものであるため,これまでも国語科の授業実践の中で,児童が言葉に着目して学習に取り組むことにより「知識及び技能」や「思考力,判断力,表現力等」が身に付くよう,授業改善の創意工夫が図られてきたところである。
第4章指導計画の作成と内容の取扱い 国語科において授業改善を進めるに当たっては,言葉の特徴や使い方などの「知識及び技能」や,自分の思いや考えを深めるための「思考力,判断力,表現力等」といった指導事項に示す資質・能力を育成するため,これまでも国語科の授業実践の中で取り組まれてきたように,児童が言葉に着目し,言葉に対して自覚的になるよう,学習指導の創意工夫を図ることが期待される。
教材文の言葉に着目するということの大切さを改めて感じました。
ただ、どつぼにハマらないように注意しなくてはいけませんね。
学習指導要領解説-算数編
③算数科の学びの過程としての数学的活動の充実
資質・能力が育成されるためには,学習過程の果たす役割が極めて重要である。
算数科・数学科においては,中央教育審議会答申に示された「事象を数理的に捉え,数学の問題を見いだし,問題を自立的,協働的に解決し,解決過程を振り返って概念を形成したり体系化したりする過程」といった算数・数学の問題発見・解決の過程が重要である。
(4)数学的活動の取組における配慮事項
数学的活動は,基礎的・基本的な知識及び技能を確実に身に付けたり,思考力,判断力,表現力等を高めたり,算数を学ぶことの楽しさや意義を実感したりするために,重要な役割を果たすものであることから,各学年の内容に示す事項については,児童が数学的活動を行う中で指導するようにすることとした。
数学的活動の一層の充実に伴い,その指導の配慮事項として,次のような機会を設けるものとした。
・数学的活動を楽しめるようにする機会を設けること。
・算数の問題を解決する方法を理解するとともに,自ら問題を見いだし,解決するための構想を立て,実践し,その結果を評価・改善する機会を設けること。
・具体物,図,数,式,表,グラフ相互の関連を図る機会を設けること。
・友達と考えを伝え合うことで学び合ったり,学習の過程と成果を振り返り,よりよく問題解決できたことを実感したりする機会を設けること。
「見通しをもつ」と示しているのは,物事について判断したり,推論したりする場合に,見通しをもち筋道を立てて考えることの重要性を述べたものである。
問題に直面した際,事象を既習事項を基にしながら観察したり試行錯誤したりしながら結果や方法の見通しをもつことになる。
その際,幾つかの事例から一般的な法則を帰納したり,既知の似た事柄から新しいことを類推したりする。
また,ある程度見通しが立つと,そのことが正しいかどうかの判断が必要となり,このときは既知の事柄から演繹的に考えたりする。
子どもたちが見通しをもつことができるように、教師の手立てが必要ですね。
東京書籍-国語科-
デジタル教科書・教材サポートページについて
このサイトにある資料をもとに、授業の中でどのようなコンテンツを使用するのかを考えたらいいのかなぁと思っています。
使うかどうかは授業者の判断です。
しかし、そもそもどんなコンテンツが入っているのかを把握しておくことは大切だと思います。
指導書コンテンツライブラリー
パスワードが必要となります。研究編の裏表紙に書いてあるものを入力してください。
中身に関しては、指導者用デジタル教科書の中に掲載されいているものです。
おすすめなのは、教科書の全文PDFデータです。
教材研究をする際に、印刷しておけば書き込みを自由にすることができるので、けっこう便利かなと思います。
見方が分からないときは、いつでも聞いてくださいね。
啓林館-算数科-
デジタル教科書のツールの中身についてまとめたPDFです。
デジタル教科書実践事例集の中には、各学年の実践例が掲載されています。
そもそもどんなふうに使えばいいの?
と感じている先生方にとって参考になります。
メモ-しゃべったことをもとにClaude3で整理-
デジタル教科書、特に指導者用デジタル教科書を活用することのメリットについて、国語科と算数科の観点から整理すると以下のようになります。
- 問題を掴む場面での活用
- 国語科: デジタル教科書上で本文を読み取ったことをメモしておくことで、学習の履歴が残り、後の学習に役立てられる。
- 算数科: 教師の音声や言語的な説明をデジタル教科書上で視覚的に提示することで、問題をつかみやすくなる。
- 問題に対して追求する場面(自力解決や友達との集団解決)での活用
- 国語科: 子供のノートの写真やデジタルワークシート等を授業中に取り込んで提示することで、問題追求の際に役立てられる。
- 算数科: アニメーションを使うことで、図形領域に苦手意識を持つ子供たちのイメージ作りを支援できる。ただし、すべてがデジタル教科書だけで解決するわけではなく、具体物等の個別支援も必要。
- まとめの場面(何を学んだのか、どのようにして学んだのかを振り返る)での活用
- 国語科: デジタル教科書のまとめ場面に付箋を貼っておくことで、子供たちが自分の言葉でまとめを書く活動ができる。
- 算数科: 図表などを書く時間と手間が省け、わかりやすいまとめができる。ただし、あえて黒板に書くことも大事。
質問とご提案:
- デジタル教科書を使いこなすために、教科書の編集の糸(問題解決的な学習過程)をつかむ必要性についてもう少し詳しく教えていただけますか?
- 国語科と算数科以外の教科においても、デジタル教科書活用のメリットがあるとお考えでしょうか?もしあるとすれば、どのような点が挙げられますか?
- デジタル教科書を効果的に活用するために、教師はどのようなスキルを身につけておく必要があるでしょうか?また、デジタル教科書を活用した授業づくりのコツやポイントがあれば教えていただけますと幸いです。
以上が、お話しいただいた内容の整理と、更に理解を深めるための質問とご提案です。ご回答いただけますと幸いです。
デジタル教科書を使いこなすために求められるスキル
デジタル教科書を効果的に活用するために、教師に求められるスキルについて以下の3点を挙げられました。
1. 機器の操作に慣れること
– デジタル教科書は機能が豊富であるがゆえに、どの機能がどこにあるのかわかりにくい面がある。
– 教師がデジタル教科書の使い方に慣れていないと、その機能を十分に活用できない。
2. 子供たちの実態や反応に合わせて、必要な情報を素早く提示できること
– 国語科の授業では、子供たちの反応に合わせて必要な情報をすぐに提示できるよう、事前の準備が大切。
– 算数科の教科書にあるカーテン機能やしおり機能など、必要に応じてすぐに使えるようにしておく。
3. 板書力
– デジタル教科書や電子黒板の大きなデメリットは、情報が記憶に残りにくいこと。
– 子供に残しておきたい記述事項や発問、子供の考えなどは、黒板に板書したり、子供のノートに書かせたりして残しておく必要がある。
– より良い問題解決を生むためには、板書計画が重要。
以上のように、デジタル教科書を効果的に活用するためには、機器の操作に慣れることに加えて、子供たちの実態や反応に合わせた情報提示、そして板書力が教師に求められるスキルだと言えます。デジタル教科書の機能を活かしつつ、その特性を理解した上で、黒板やノートといったアナログの手段も適切に組み合わせていくことが大切だと考えられます。
そもそもデジタル教科書にはどんな機能が?
デジタル教科書には様々な機能が搭載されていますが、主要なものとしては以下のようなものが挙げられます。
- 拡大・縮小機能
- 教科書の内容を拡大したり縮小したりすることで、子供たちの理解度に合わせた提示ができる。
- 図やグラフ、写真などを拡大して詳細に見ることができる。
- ペン機能
- デジタル教科書上に直接書き込みができるため、説明や強調したい部分を明示できる。
- 子供たちに考えを書かせることもでき、インタラクティブな授業が可能。
- 動画・音声再生機能
- 教科書に関連した動画や音声を再生できるため、理解を深めるための補助教材として活用できる。
- 英語の教科書であれば、ネイティブスピーカーの発音を聞かせることもできる。
- リンク機能
- 教科書内の特定の語句や画像から、関連するウェブページや資料にリンクを貼ることができる。
- 子供たちの興味や関心に合わせて、追加の情報を提供できる。
- カーテン・しおり機能(一部の教科書)
- 教科書の内容を隠したり、特定のページにしおりを付けたりすることができる。
- 子供たちの思考を促したり、スムーズにページ移動したりするのに役立つ。
- 協働編集機能
- 複数の子供たちが同時にデジタル教科書上で作業することができる。
- グループワークや協働学習に活用できる。
これらの機能を理解し、適切に活用することで、デジタル教科書は従来の紙の教科書では難しかった、インタラクティブで多様な学習活動を可能にします。ただし、機能が多岐にわたるため、教師がそれぞれの機能を十分に理解し、授業の中で効果的に取り入れていくことが重要だと考えられます。
以上がデジタル教科書の主要な機能についての整理です。この他にも、先生がお考えの機能やデジタル教科書の可能性があれば、ぜひお聞かせください。
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