30歳という節目を迎え、教師としての経験とこれからについて振り返ります。家族との時間、教育現場での課題、そして地域が抱える問題について、率直に綴っていきます。
時間の価値を見つめ直す
最近、風呂上がりの食事時に妻から「時間の大切さ」を指摘されました。家族との時間、個人の時間、仕事の時間―それぞれの価値と優先順位について、改めて考えさせられる機会となりました。
特に感じているのは、「個人の時間」の重要性です。一人で何かをする時間、考える時間。それは贅沢なようで、実は自身の成長に欠かせないものなのかもしれません。
パッシブスキルの重要性
RPGで例えるなら、これまでの20代は「アクティブスキル」の習得に必死でした。授業をする、提案する、研修を行う―そういった目に見える形のスキルです。しかし今、気づき始めているのは「パッシブスキル」の重要性です。
歩きながら考える習慣
最近始めた「歩きながら考える」という習慣は、思考を整理する貴重な時間となっています。家の中にいると、どうしてもスマホで動画を見たり、漫画を読んだりしてしまう。しかし、歩きながらだと、自分の思考と素直に向き合える時間が生まれます。これは現代人に必要な「デジタルデトックス」の一つの形かもしれません。
教育現場での課題と気づき
時間管理の難しさ
教育現場で最も切実な課題は「時間のなさ」です。朝の段階で1日のタスク計画を紙に書き出す習慣の重要性を感じながらも、実行可能量以上のタスクを設定してしまう傾向があります。これは多くの教員が直面している課題かもしれません。
ICTと教育の融合
校内のICT担任として、様々な経験を積んできました。社会科や総合的な学習の時間でのICT活用、プロジェクトベースの学習(PBL)の実践など、テクノロジーと教育の効果的な融合を模索してきました。
授業づくりの本質
経験を重ねて気づいたのは、教科書とノート、黒板とチョーク、そしてコミュニケーションさえあれば、基本的な授業は可能だということ。特に重要なのは、子どもたちが自分の考えを修正しながら、見通しを持って学びを追求していける環境づくりです。
地域社会が抱える教育課題
1. つながりの希薄化
特に外から移住してきた人たちが、地域コミュニティに溶け込めていない現状があります。人々の繋がりが閉じられ、限定的になっている傾向が見られます。この状況は子どもたちの社会性の発達にも影響を与えかねません。
2. 生活習慣の課題
スマートフォンの使用時間、食事、睡眠など、基本的な生活習慣に課題を感じています。特にデジタル機器への依存傾向は、子どもたちの発達に影響を与える可能性があります。
3. 経済と教育の関係
生活するので精一杯という家庭が少なくありません。この状況は子どもたちの教育機会にも影響を与えており、負の連鎖を生みかねない深刻な課題となっています。
30代に向けての具体的目標
1. 語学力の向上
日本語で考えていることを英語で表現できるレベルを目指しています。また、技術文書や英語の情報にアクセスできるようになることで、より広い知見を得たいと考えています。
2. IT分野でのスキルアップ
Google Cloudの活用やセキュリティ関連の知識など、IT関連のスキルを積極的に身につけていきたいと考えています。これは教育現場でのICT活用にも直接活かせるはずです。
3. 教育者としての深化
プロジェクト型学習の実践や、子どもたちの主体的な学びをサポートする手法について、さらに研究を深めていきたいと考えています。
おわりに:持続可能な教育を目指して
30歳という節目で、改めて自分のスキルや課題と向き合ってみました。完璧な答えは見つかっていませんが、これらの経験や気づきを、今後の教育実践に活かしていきたいと思います。
特に重要だと感じているのは、基本的な教育価値の再考と、できることとできないことの境界線の認識です。その上で、地域社会への貢献も視野に入れながら、一歩一歩前進していきたいと考えています。
この記事が、同じような課題に向き合う教育者の方々にとって、何かしらの示唆となれば幸いです。
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